2013年12月29日日曜日

【クロニクル】 ネタバレあり


「クロニクル」
あらすじ

オタク「お、おら 今日から自分の学校生活をカメラに記録するんだな。」
いとこ「キモいからやめとけ」
オタク「いや、オレの自由っしょw」
DQN「なに撮ってんだてめー」
(ボコっ)
オタク「はひゅん」
黒人「なんか地面にデカい穴みっけた!ちょ撮って!」
オタク「はひ・・」
黒人「ちょ入ろうぜ!」
オタク「いや・・」
いとこ「おら行くぞ!」
オタク「はひ・・・」
黒人「なんだこれ!ぜってーエイリアンの何かやん!触ろ!」
いとこ「すげー!げーすー!」
オタク「なんか、鼻血でてるお・・」
黒人「なんだこれ!」
何か「がオー」
黒人・いとこ・オタク「あぎゃー!」





黒人・いとこ・オタク「何か知りませんが超能力使えるようになったわ」





以下ネタバレ。










怒れる童貞、
ダークサイドに落ちるの巻。


オタクのアンドリュー(デイン・ハーン)は
家庭環境が複雑。母親は重い病で自宅療養中、父親はニートで酒浸り。
友達もいなくて彼女も居ない。ラジオもねぇ。バーもねぇ!だってこの村電気が通ってねぇ!という感じで(どんな感じだ)凄い陰気な青年なんですよ。

そんな彼と唯一話してくれる
従兄弟のマット(アレックス・ラッセル)
彼は学校で超絶人気者ってわけでもなく、
THE普通の高校生。(非童貞)

そしてマットとは違い、
学校の委員長候補の超絶支持率を得る黒人プレイボーイ
スティーブ。人柄も良く会った人の顔を忘れる事は無いという
非の打ち所がない、最強の黒人。ぜひ東京都知事になってもらいたい。



低予算で撮られた今作なんですが、
1200万$らしいです。製作費。
約12億ですよ。12億。
どこが低予算だ
日本からしたら全然低予算じゃないんですよ。
日本よ、これが低予算だ。って言われてるこの感じ、嫌いじゃない。
ちなみに製作費12億円の邦画は
「大日本人」「亡国のイージス」です。
めっちゃ大作。


本作はPOV方式(酔うヤツ)で撮られてます。
基本、オタク(アンドリュー)が撮ってるカメラの映像を
通して我々は彼らの生活を覗く事になりますが、
時々カメラを持つ登場人物が現れます。
我々はそいつらのカメラも覗く事が出来るんですね!
サイレンの視界ジャックですよ!(違う)

なのでアンドリューがいない所のストーリーも
これでカバー!考えたぜ監督!


突然、超能力を身につけた彼ら。
小杉さんより超ヒーハーなわけです。
初めはボール浮かせたりとかしか出来ないんですが
使ううちに筋トレみたいにパワーアップしてくんですね。
飛べるようにもなってきます。もうどうかしてるぜ!

でも彼らはまだ高校生。
心が成熟していない。
力が制御できずに一度大きな過ちを犯してしまいます。
アンドリューはクラクション鳴らしまくってくる後続車に
イラっときてエイってやって事故らせてしまいます。(雑)

幸いドライバーは生きてましたが
病院送りに。これはアカンと彼らはルールを設けます。
「生き物に使わない」「怒ってるときには使わない」「あと何か」


しかし力を手に入れたオタクは以前とは見違えるように
生き生きしていきます。もっと凄いことやろうぜ!
って感じになってくんですが、他2人は意外と
いや、オレらはこれくらいでいいっス
もうオタクはあれれ?なわけ。
うおい!もっと来いよ!熱くなれよ!
富士山になろうぜおい!

そんなオタクは力を使えるのに
家庭環境は何も変わりません。
親父はあんなんだし、お袋治らないし
童貞のまんまだし。

この負のスパイラルが彼をだんだん
狂気の世界へと引きづりこんで行きます。
ウェルカムダークサイド。
パルパティーン議員がもう
走りよって握手するくらいの逸材と
なっていくのでした。

そして膨らみに膨らんだオタクパワーは
ついに弾け、大暴走してしまう。



超能力を使って空飛んだり、物浮かせたりするのが
言っちゃなんだが結構チープなCGなんですよね。
昨今の一級品グラフィックに馴れた現代人にとっては。
でもそれがクライマックスに生きてきます。
先に技術の偽の天井を見せる事により
かなりハードルが下がります。
そこで最後にドーン!と突き破る事により
こんな事もできんのか!と客をビビらせてくれる、
そんな上手さがありました。是非私にもそれください。
ギャップください。

非常に面白かったです。
良い時間をありがとう!



※僕はこの映画を新宿で観ようとしてたんですが
 ネット予約が出来ない小さめの映画館でした。
 そしてこの世間での好評もあり、毎回完売。
 いつ行っても完売。ようやく報われました。
 本当に映画っていいもんですね。





























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